ミクロの世界~年賀ハガキのヒ・ミ・ツ~


こんにちは、シーナです。

早いもので今年も残り1ヶ月を過ぎました。

12月になると年賀状を作成しなければ、と思い始めます。
子供の頃は芋版を作ったり(年齢がバレますね)、宛名も手書きでしたが、最近はパソコンという便利なものがあり、大変ありがたいです。

年賀ハガキもインクジェットハガキが発売され、写真や絵がきれいに印刷できますよね。

ところで、インクジェットハガキは何で普通のハガキよりきれいに印刷できるの?とずっと疑問に思っていました。

 

そこで、去年の余ったハガキの表面(宛名面)と、裏面(文面)をSEM(電子顕微鏡)で観察してみました。表面(宛名面)はインクジェット加工がされていなく、裏面(文面)はインクジェット加工がされています。

 

 

まずは表面(宛名面)です。
表面(宛名面)のSEM写真1
以前観察したティッシュペーパーのSEM(電子顕微鏡)写真に似ています。

 

更に拡大しました。
表面(宛名面)のSEM写真2
ティッシュペーパーは繊維の方向が一方向でしたが、ハガキは色々な方向に繊維が絡まっていますね。

 

次は裏面(文面)のSEM(電子顕微鏡)写真です。裏面(本文)のSEM結果1
表面(宛先面)と全然違います!
繊維状ではありません。

 

更に拡大しました。
裏面(本分)のSEM写真2
ツブツブしたものがたくさんあります。
調べてみると、インクジェットハガキには二酸化ケイ素が含まれている膜が付いているらしいです。

 

では、本当に二酸化ケイ素が含まれているかEDXで測定してみましょう。

EDXはシルラボの「分析化学の部屋」で少し説明していますが、電子線をあてることにより、どんな元素が含まれているかを測定出来ます。

EDX結果がこちら。表面(宛名面)のEDX結果

 

 

裏面(本文)のEDX結果
上が表面(宛名面)で、下が裏面(本文面)です。

インクジェット加工した裏面(文面)には、赤丸で囲った箇所にSi(ケイ素)のピークがあります。

このSi(ケイ素)はニ酸化ケイ素由来のもので、プリンターから吹き付けられたインクを素早く吸い取る働きがあるそうです。

その上、インクが繊維にしみ込みにくく、きれいに印刷できるそうですよ。

 
SEM(電子顕微鏡)で観察すると表面(宛名面)と裏面(文面)に様子はだいぶ違いましたが、手で触ると、なんとなーく表面(文面)がツルツルしているような感じがしました。

皆さんも年賀状を作成する時、意識して触ってみてください。
違いが分かるかもしれませんよ。

 

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シーナ

シーナ

<お仕事>シルラボの電子顕微鏡観察担当<専門> SEM/EDX、IRを使用した異物の調査<趣味>国内外旅行、食べ歩き<特徴>ちょっと茨城弁が強い、喋ると残念な人らしい・・・<最近の出来事>虫を見ると捕まえてついSEM観察してしまうので、虫が寄って来なくなった
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<お仕事>シルラボの電子顕微鏡観察担当<専門> SEM/EDX、IRを使用した異物の調査<趣味>国内外旅行、食べ歩き<特徴>ちょっと茨城弁が強い、喋ると残念な人らしい・・・<最近の出来事>虫を見ると捕まえてついSEM観察してしまうので、虫が寄って来なくなった

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