身近なモノを分析~脱酸素剤~


こんにちは、シーナです。

 

先日、お取り寄せをしたケーキを食べようと包丁でカットしたところ、
一緒に入っていた脱酸素剤も切ってしまい、脱酸素剤の中身がケーキにくっついてしまいました。

シーナはシルラボの仕事以外に、食品に混入していた異物を分析する仕事しています。
それなのに、それなのに・・・・(泣)。
自分で異物を発生させてしまうなんて!!

しかーし、シーナは転んでもただでは起きないですよ。
悔しいから?脱酸素剤の分析をしてみました。

脱酸素剤とは酸素を吸収して、脱酸素状態にし食品を酸素から守るものです。
お菓子やお茶、医薬品などにも使用されています。

 

脱酸素剤もいろいろ種類があるので、5個用意し、A、B、C、D、Eとしました。
脱酸素剤

 

使用した分析装置はEDXです。
EDXで分析したところ、中に含まれる脱酸素剤の種類が異なっていました。

 

まずは酸素(O)と鉄(Fe)が多く検出したものです。A、C、Dがこのタイプです。
お菓子やせんべいなどに使用されているようです。
脱酸素剤のEDX結果1

 

次はBです。炭素(C)、酸素(O)、カルシウム(Ca)が多く検出しました。
これは鉄が含まれていないので、金属探知機にひっかからないようです。
脱酸素剤-2

 

そして、Eです。炭素(C)、酸素(O)、ナトリウム(Na)、ケイ素(Si)が多く検出しました。
パッケージをよく見ると脱酸素剤でなく、鮮度保持剤と書いてありました。
脱酸素剤-3

シーナのイメージでは脱酸素剤は鉄が多いと思っていましたが、色々な成分があることがわかりました。

 

 

ところで、先日テレビで放送していたのですが、レンジでチンすれば直ぐに食べられる、便利なパックご飯には脱酸素剤が入っていないんですよ。
それは何故かというと、容器そのものに脱酸素剤が含まれているからなんですって!!

 

実際にパックご飯の容器を切断してみました。

パックご飯容器-1
容器の間にうっすらと黒いスジが見えるような気がしますが、はっきりとはわかりません。

 

そこで、マイクロスコープで観察しました。
パックご飯容器-2
白い部分が容器で、その間の黒い部分が脱酸素剤のようです。

こちらもEDXで分析してみました。

脱酸素剤-4
炭素(C)、酸素(O)、鉄(Fe)が多く含まれました。
先ほど分析した脱酸素剤のA、C、Dと似ているようです。

 

ちなみに、脱酸素剤がくっついてしまったケーキは、その部分だけを除いておいしくいただきました。
これからは異物を発生させないように気をつけまーす。

 

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シーナ

シーナ

<お仕事>シルラボの電子顕微鏡観察担当<専門> SEM/EDX、IRを使用した異物の調査<趣味>国内外旅行、食べ歩き<特徴>ちょっと茨城弁が強い、喋ると残念な人らしい・・・<最近の出来事>虫を見ると捕まえてついSEM観察してしまうので、虫が寄って来なくなった
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<お仕事>シルラボの電子顕微鏡観察担当<専門> SEM/EDX、IRを使用した異物の調査<趣味>国内外旅行、食べ歩き<特徴>ちょっと茨城弁が強い、喋ると残念な人らしい・・・<最近の出来事>虫を見ると捕まえてついSEM観察してしまうので、虫が寄って来なくなった

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