ミクロの世界~鱗状毛を観察~


こんにちは,シーナです。

先日、同じ職場のあおいちゃんと
紅葉の話で盛り上がっていたところ,
あおいちゃんが
「紅葉前でも葉っぱは,表と裏で色が違いますよね。
子供の頃,グミの葉の色が表と裏で違うのを
どうしてなのかなと思ってたんですよ」
と言い始めました。
「植物だって裏・表があるのよ」
と受け流してみたものの,
あおいちゃんの目が「何が違うの?教えて!」と訴えています。

シーナは植物に詳しいわけではないので,
そんなこと聞かれてもねえ,と思ったのですが
かわいいあおいちゃんの疑問に答えたい!
ということで,グミの葉っぱの表面と裏面を
SEM(電子顕微鏡)観察することにしました。

 

あおいちゃんが持ってきた葉っぱはこれです。


上:表面
下:裏面

確かに,表面は緑色ですが
裏面は少し白っぽいです。

 

何か違いが見えればいいな,と期待して
まずは表面を観察しました。
グミの葉のSEM1
ところどころにに放射線状のものがあります。
これは鱗状毛というものです。

 

鱗状毛を拡大しました。

グミの葉のSEM2
ちょっと,クラゲにも似ていませんか。

そして植物によくみられる気孔は見つからないですね。
(気孔とは植物の葉に見られる小さな穴で,光合成や呼吸などが行われます)

 

次は裏面です。
グミの葉のSEM3
びっしりと鱗状毛があり,大きさも様々です。
表面と比べるとまるで違います。

 

そしてよく見ると,鱗状毛の隙間から
気孔が見えています。

グミの葉のSEM4

鱗状毛の役割としては気孔の乾燥を防ぐため
らしいです。
そのため,表面には気孔がないないから
鱗状毛が少ないのかもしれないですね。

あおいちゃん,グミの葉の
表面と裏面で色が違うのは,この鱗状毛の有無によるもの
と推定しましたが,どうでしょうか?

 

 

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シーナ

シーナ

<お仕事>シルラボの電子顕微鏡観察担当<専門> SEM/EDX、IRを使用した異物の調査<趣味>国内外旅行、食べ歩き<特徴>ちょっと茨城弁が強い、喋ると残念な人らしい・・・<最近の出来事>虫を見ると捕まえてついSEM観察してしまうので、虫が寄って来なくなった
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<お仕事>シルラボの電子顕微鏡観察担当<専門> SEM/EDX、IRを使用した異物の調査<趣味>国内外旅行、食べ歩き<特徴>ちょっと茨城弁が強い、喋ると残念な人らしい・・・<最近の出来事>虫を見ると捕まえてついSEM観察してしまうので、虫が寄って来なくなった

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