ミクロの世界 ~トマトが愛する金平糖の正体を探る!~


こんにちは。シーナです。

最近は朝晩が随分涼しくなってきて秋の気配がしますね。

 

前回、ミクロの世界~トマトは金平糖がお好き?~https://slab.hitachi-chem-ts.co.jp/blog/?p=322 にて「花粉の上に金平糖のようなものがついている!!」をご紹介しました。

 

ミニトマトの花粉(拡大)1 

他にも金平糖のようなものがないか探してみたところ、たくさん見つかりました。

ミニトマトの花粉についていたもの

とういことで、今回はこの「金平糖のようなもの」の正体を 探っていきます。

 

まずは大きくしてじっくり観察。
金平糖のようなもののSEM写真(拡大)
大きさは4μm位のきれいな結晶のようです。

次にどんな成分なのかを、元素分析で調査してみたところ
炭素(C)、酸素(O)、カルシウム(Ca)が含まれることが分かりました。
うーん、この結果だけでは、よく分からない・・・。

そこで、シルラボセンター長のノッシーにS・O・S!
ノッシーセンター長は「仮説→検証(調査)」で一つの結論を導き出しました。

では、その「知る」ためのプロセスを紹介しましょう。

<①:蜂が運んだ別の花粉または蜂蜜の結晶?>
・こんな形状の花粉はない→×
・トマトは自家受粉なので,蜂は来ない→×

<②:酸化カルシウム?水酸化カルシウム?>
・これらは結晶にならない→×

<③:カルシウム塩(トマトの成分(クエン酸,リンゴ酸)の塩)>
・調べても見つからない→×

<④:代謝物のシュウ酸との塩>
・トマトには集晶というシュウ酸カルシウムがある!!

<⑤:シュウ酸カルシウムだとすると、一体どこから出てきたのか?>
 1)植物にとって代謝物のシュウ酸塩は良くないので、カルシウム塩に変換する。
 2)カルシウムは重要なミネラルだが、内部に蓄積することは出来ない。
 3)そこで過剰な分はシュウ酸カルシウムになったり、排出される。

ということで、金平糖のようなものは「トマトから出てきたシュウ酸カルシウムという」結論に至りました。

 

でも、シュウ酸カルシウムって、もっと鋭い形をしていたような・・・。

ということでシュウ酸カルシウムが含まれているといわれている“ヤマトイモ”を観察してみました。

  ヤマトイモ(シュウ酸カルシウム)
ありました、こちらがシュウ酸カルシウム。
そうそう、シーナが想像していたシュウ酸カルシウムって、こんな形です。

 

同じシュウ酸カルシウムなのに、どうして形が違うんだろう・・・・?

どなたかご存知ありませんか?

 

 

 

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シーナ

シーナ

<お仕事>シルラボの電子顕微鏡観察担当<専門> SEM/EDX、IRを使用した異物の調査<趣味>国内外旅行、食べ歩き<特徴>ちょっと茨城弁が強い、喋ると残念な人らしい・・・<最近の出来事>虫を見ると捕まえてついSEM観察してしまうので、虫が寄って来なくなった
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<お仕事>シルラボの電子顕微鏡観察担当<専門> SEM/EDX、IRを使用した異物の調査<趣味>国内外旅行、食べ歩き<特徴>ちょっと茨城弁が強い、喋ると残念な人らしい・・・<最近の出来事>虫を見ると捕まえてついSEM観察してしまうので、虫が寄って来なくなった

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